米下院議長、デフォルト回避に向けてホワイトハウスと原則合意と発表

ケビン・マッカーシー米下院議長は27日、デフォルト(債務不履行)を防ぐことでホワイトハウスと原則合意したと発表した。
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先に米メディアは、下院の過半数を占めている共和党が、債務上限を引き上げ、デフォルトを回避することでホワイトハウスと合意したと報じた。
マッカーシー氏は、バイデン米大統領との電話会談後、「米国民にふさわしい原則的な合意に至った」とツイッターに書き込んだ
米国債がデフォルトに陥った場合の影響=経済諮問委員会の報告書
また、マッカーシー氏は記者団に対し、デフォルト回避のための合意案は28日に発表され、承認に向けて31日に議会に提出される予定だと伝えた。同氏は、合意案について詳細は語らなかったが、合意案には新たな税金や政府プログラムが含まれておらず、連邦政府の支出を「歴史的」に削減するとだけ指摘した。
借入限度額の拡大が議会の承認を得られなければ、米政権は早ければ来月上旬にも金融債務を履行できなくなる恐れがあった。下院の過半数を占めている共和党は、債務上限引き上げと引き換えに大幅な歳出削減を求めた。
CNNによると、妥協案としては、国防費と退役軍人関係の予算を除いて歳出を制限しつつ、2年間は債務上限を引き上げることが検討される可能性があるという。
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