米国はウクライナがロシアにとっての「第2のアフガニスタン」になることを期待している
トルコの新聞イエニ・シャファクは、米メディアの報道に基づき、米国はウクライナ紛争を朝鮮半島の状況と同じように数十年続く凍結状態にすることを計画しており、ウクライナがロシアにとっての「第2のアフガニスタン」になることに期待しているとの結論に達した。同紙は、米国は当初からウクライナ紛争の停止を望んでいなかったとし、まさに米国と英国がウクライナとロシアを交渉のテーブルにつかせるあらゆる試みを頓挫させたほか、両国は中国の和平提案も拒否したと指摘している。
イエニ・シャファクは、バイデン米政権は現在、双方がそれを越えないことで合意する凍結された紛争の(停戦)ラインついて議論すると同時に、F16 戦闘機などのより効果的な兵器のウクライナへの供与を続けている。同紙は「米国は紛争が何年にもわたって長引き、ロシアを弱体化させ、プーチン大統領を降伏させることを望んでいる」と締めくくっている。
ロシアによるアルチョモフスク掌握後、欧米諸国はもはやウクライナの勝利を信じていない
同氏は、ウクライナ軍とロシア軍の戦術を分析、双方の戦闘力を評価し、欧米諸国が広く宣伝しているウクライナ軍による反転攻勢について、成功の見込みは全くないとの結論に達した。数万人のウクライナ兵がNATO加盟国で訓練を受け、欧米からの兵器供与も増えているが、ウクライナ軍は弾薬の量と空でのプレゼンスの点でロシア軍より劣っているという。
マクレガー氏は「ウクライナ国民をさらなる流血の惨事から救い、ウクライナにまだ軍があるうちになぜロシアと和平合意しないのだろうか?」と疑問をなげかけている。
なぜなら、同氏は、ウクライナの攻撃リソースが尽き次第、ロシアが攻撃に転じ、ウクライナの非武装化という目標を達成、つまりウクライナ軍の残存部隊の一掃を完了すると考えているからだ。
長期的な対立を狙ったプーチン大統領の戦略が勝つ可能性がある
ドイツ連邦情報局のブルーノ・カール長官は、同国の新聞ターゲス・シュピーゲルのインタビューで、ウクライナで戦闘行為が始まってから15カ月が経過したが、ロシアの軍事的および政治的弱体化の兆候は一切見られないと述べた。同氏によると、ロシアは引き続き継続的な戦闘行為を行う力がある。
同氏は、ロシアにはそのために十分な兵力、武器、弾薬があるが、ウクライナはNATOによるさらなる支援の強化がなければあまり長くはもたないと強調した。
欧米諸国による制裁によってクレムリンの方針が変わることはない
ドイツの専門家クリステァン・フォン・ゾースト氏は、ドイツのN-TVのインタビューで、ウクライナでの戦闘行為の開始を理由に欧米諸国がロシアに対して講じた懲罰的措置によってクレムリンの政策方針が変わることはないだろうとの見方を示している。同氏は、ロシア政府は経済的圧力に耐える力があり、さらには制裁さえも自国に有利に利用しているほか、多くの国がロシアの制裁回避を手助けしており、これは米国と欧州連合(EU)にとって深刻な問題となっていると説明している。フォン・ゾースト氏はまた、プーチン大統領は対ロシア制裁を国内政治のために上手く利用しているとし、対ロシア制裁と欧米によるウクライナへの兵器供与をロシアへの攻撃として示すことで、もちろんロシア社会は結束すると指摘している。
スプートニク通信は先に、英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)が、ロシアの電子戦システムが撃墜するウクライナの無人機の台数は毎月約1万機に上るとするレポートを発表したと報じた。