西側諸国によるウクライナへの兵器供与

ウクライナへ供給のトルコ無人機「バイラクタル」 なぜ生き残れなかったか 再登場の可能性は?

ロシアとウクライナの紛争が開始された最初の数カ月間、「奇跡の兵器」と謳われたトルコの攻撃型ドローン「バイラクタルTB2」。ところが1年が過ぎた今、バイラクタルはウクライナの上空に姿を現さなくなった。未来の兵器と呼び声の高かった伝説の攻撃型ドローン。一体何が問題だったのか、ビジネスインサイダーが検証した。
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トルコの攻撃型無人機をキエフは熱狂的に迎えた。世界のメディアは毎日のように、ロシアの軍事機器や警備艇に対してバイラクタルがどう使われたかを報じるレポートやビデオであふれかえっていた。トルコの「バイラクタル」にウクライナ人は感化され、民謡までが生まれた。ところが、あれから1年がたった今、ウクライナでも西側諸国でも「バイラクタル」を思い出す人は誰もいない。
ロシア軍は、戦闘開始後数週間こそはウクライナ軍の無人機による攻撃に脆弱性を見せていたものの、電子戦の戦闘能力が向上するにつれ、ウクライナ軍保有の全無人機を首尾よく撃墜し、妨害することをすぐに学んだ。大型で高価なわりに、低空飛行で比較的速度の遅いバイラクタルTB2も、もちろん例外ではなかった。
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トルコは失敗から学び、根本的に新しいドローン「バイラクタル ・クズルエルマ」の開発に着手した。トルコはこの無人機について、戦術技術的性格では米国から供与されなかったF-35戦闘機に代わるものと豪語した。「クズルエルマ」は、現代の有人戦闘機が装備しているような攻撃・防御装備だけでなく、レーダーに察知されない機能も備えていると予想されている。
バイラクタルTB2の全機を失ったウクライナは、すでにトルコ側にクズルエルマをウクライナ領内の実戦的な条件下で試験飛行を行うよう提案した。だがこれに対してトルコが無反応だったことから判断すると、ウクライナの提案はトルコには食指が動かなかったらしい。しかも大統領に再選されたエルドアン氏は自身のTwitterで、米国のキプロスへの武器禁輸解除への報復として、キプロス北部にクズルエルマを配備する予定だと発言した。したがって、トルコの新型「奇跡のドローン」がウクライナの空に再び舞い上がるか、そこでどんな運命が待ちうけているかは現時点では全くわからない。
先日、スプートニクはドイツ政府がウクライナ向けの供給にどんなドローン、戦車、歩兵戦闘車他、近代的な兵器を用意しているかについて報じている。
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