与正氏は、国連安保理に対し、米国の要請により、北朝鮮の主権の行使をかくも頻繁に疑問を呈していることに対して強く非難するとし、「最も不公正で偏見的で内政干渉的な主権侵害行為として強く糾弾する」と表明した。
また与正氏は、宇宙にはさまざまな目的の衛星が無数に飛行しており、民間企業でも宇宙開発に取り組んでいると指摘。「国連安保理は、北朝鮮の衛星打ち上げだけを議論して、差別的で無知な振る舞いを続けている」と非難した。
その上で、偵察衛星の打ち上げは、米国と追従勢力の軍事的脅威に対する「正当防衛権の行使だ」だと主張。北朝鮮は「衛星打ち上げを含む主権国家の権利を引き続き行使する」と述べ、軍事偵察衛星の打ち上げを今後も続けることを示唆した。
韓国軍合同参謀本部は先月31日午前6時29分ごろ、北朝鮮が主張する「宇宙発射体」1発が北朝鮮北西部のトンチャンリ付近から南の方向に打ち上げられたと発表した。朝鮮半島西側の黄海の上空を飛行し、韓国西部沖のオチョン島の200キロあまり西に落下したという。
与正氏は1日、軍事偵察衛星の打ち上げが失敗に終わったことについて談話を発表し、近く2回目の打ち上げを近く行う考えを強調した。
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