インドネシアのメディア「Kompas」によると、マルスディ氏はBRICS諸国の外相とのオンライン討議に参加。その中で、マルスディ氏は次のように強調した。
「新型コロナウイルス感染拡大からの復興に協力が必要な状況の中、世界は対立するブロックにますます分断されつつある。各国が自国の国益を追求する中、時代遅れのルールに基づく世界秩序は意味を失いつつある。この傾向が続けば、最も苦しむことになるのは発展途上国だ。私たちは皆、この不健全な世界秩序を正す義務がある。そして、BRICSはこれに対して前向きな力となる可能性を秘めている」
マルスディ氏はまた、ロシア、中国、インドに対し「貧しい国や発展途上国など、あらゆる国が発展する権利を求める闘争の火付け役」となるよう呼びかけた。BRICSに対しては、発展を支援し、「今も多くの国が感じている」経済的不公平を緩和するよう呼びかけた。
さらに、マルスディ氏はBRICSに対し、多国間協力の構築を促進するよう要請。グローバル・ガバナンスの強化や改革を主張した。
また、「これらの改革は発展途上国の声と利益を考慮すべきである。BRICSはこれらの改革の火付け役となり得る」と示唆した。
ベネズエラのマドゥロ大統領は先月29日、ベネズエラはBRICSへの加盟を望んでいると明らかにした。マドゥロ氏によると、BRICSは「異なる世界との協力を望む人々にとって大きな磁石」に変わりつつあるという。
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