研究者らは、最新の海面スキャン技術を駆使して、ドイツ北部スートファール島付近の海底に全長2キロメートルにわたって奇妙な人工塚が続いているのを発見した。海底の土壌サンプルを調査したところ、これらは約10平方キロメートル規模の中世の集落跡であることが判明した。そして、塚の一つから40メートル×15メートルの教会の基礎が見つかったとき、何世紀にもわたって伝説として伝わっていたルンホルトがついに発見されたことが明らかになった。他の塚から発見された家屋、排水路網、都市ダムもこの結論を裏付けるものであったという。
1362年の「恐ろしい夜」に何が起こったのかは、いまだに謎のままだ。学者たちは、強力な嵐によってダムが押し流され、ルンホルトが水浸しになったとみている。しかし、伝説は別の説明を示唆している。 それは、地元の人々による不道徳な振る舞いによるというもの。ある日、酔っ払った若者たちが街の教会に豚を連れていき、神父に対し、その豚にパンとワインを与えるよう要求した。パンとワインを与えるという行為は、キリスト教の儀式の聖餐(せいさん)と呼ばれるもので、通常は信者に対して行われる。
神父は若者のこの願いに憤慨し、教会を冒涜した者たちを罰するよう神に願った。翌日、怒った神父はルンホルトを去り、その夜、街はその罪により海の底に飲み込まれたという。
スプートニクは以前、中国の考古学者らが紀元前1000年頃の馬車を発見したと報じた。
関連ニュース