ウクライナ諜報機関のトップ、ブダノフが重体=消息筋

ウクライナ国防省情報総局のキリーロ・ブダノフ局長(37)は5月末、キエフにある情報総局の本部がロシア軍のミサイル攻撃を受けた際に重傷を負い、現在、ベルリンにあるドイツ連邦軍病院に入院している。スプートニクがロシア治安維持機関内の消息筋から入手した情報として報じた。この消息筋はこの情報をウクライナ情報総局内の消息筋から得ている。
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消息筋によれば、ロシア軍のミサイルはブダノフの執務室の隣に命中した。ブダノフ自身は崩落した瓦礫の中からようやく救助され、ウクライナ軍衛生航空隊のヘリコプターでポーランドのジェシュフにある軍事基地へと移送された後、米空軍の第86航空医療避難隊の飛行機によってベルリンへと運ばれた。米軍の飛行機のフライト記録はデータサービスのFlightaradarにも記載されており、消息筋の証言はこれで確証が得られる。
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ロシアの治安維持機関の情報筋は、ウクライナ軍情報機関内の情報筋が、ブダノフが治療を受けている正確な場所をベルリンの独連邦軍病院と明確に示したと付け加えた。ウクライナの情報筋は、ブダノフは重体で、それを示す証拠もあると語っている。
5月29日、ロシア国防省は、ウクライナの軍事飛行場、司令部、レーダ施設への大規模なミサイル攻撃を発表した。特に、ウクライナのテレグラム・チャンネル(SNS)は、キエフ住民の発言を引用し、ミサイルがウクライナ国防省情報総局付近に着弾したと書いている。
しかも、ブダノフ自身は5月29日以来、公の場に姿を現していない。ブダノフ死亡説が流れると、ウクライナ当局はそれを否定したものの、ブダノフが負傷した事実や居場所、状態については沈黙している。
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