米国議会、ウクライナへの援助をめぐる問題で亀裂の予感=メディア

ニューヨークタイムズは、米国議会の共和党と民主党の間で、ウクライナへの援助配分に関するコンセンサスが亀裂の危機に瀕していると報じている。国会議員の多くは、国家の債務が多額にのぼる中、現ウクライナ政権を支援するために、国家プログラムへの支出を削減するつもりはない。
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同紙は「ウクライナの戦争に巨額の援助を提供するという、議会における強力かつ長期にわたる超党派のコンセンサスに亀裂が入り始めている」と指摘している。共和党の右派は特に熱心に、ウクライナへの軍事援助計画を制限したり、阻止しようとさえしている。そして、彼らの立場は、教育、住宅、食糧プログラムへの予算が削減され、逆に軍事へ割く予算が増加していることを背景に強まっている、とニューヨークタイムズは指摘している。同紙によると、すでに多くの下院議員が、ウクライナへの米国の軍事援助は間違いなく阻止されるとの確信を表明しているという。
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軍事援助の拡大に反対するのは共和党員だけではない。「軍事費増大の動きはどんなものであっても、国内プログラムの削減に反対する多くのリベラルな民主党議員の反対につながる可能性がある」とニューヨークタイムズは述べている。しかし、同紙が指摘するように、一部の下院議員は以前、ウクライナへの軍事援助の拡大に懐疑的な見方を示していたが、それでも採決時には、度重なるウクライナへの援助パッケージに賛成票を投じた。同紙は、このような状況が再現されるなら、「議会両院がウクライナへの緊急支出法案を可決するのに十分な支持を得る」可能性は排除できない、とも指摘している。
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