欧州議会、AIを規制管理する世界初の法案を可決

インドの英語放送局WIONが伝えたところによると、欧州議会は、イノベーションを制限すると考える反対派からの批判にもかかわらず、AIシステムの規制管理に関する法案を可決した。報道によれば、ChatGPTなどのAIシステムの利用に関する初の本格的な法律は、すべてのEU諸国による最終承認を経て、早ければ2026年にも採択される見通しである。
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欧州議会は、AIを利用したシステムやツールの利用を様々な角度から規制管理するAIに関する法を暫定的に承認した。144ページにもわたる草案には、公共の場での顔認識技術の使用禁止、警察による予測分析の使用、生成的人工知能システムと無人車両を規制管理する措置などが含まれている。新法に基づいて、全てのAIを元にしたシステムやツールは、そのリスクレベルに応じて、リスクの低いものから使用許可を出せないものまで細かく分類されなければならない。専門家らによると、この法律がEU諸国で採択されれば、欧州市場だけでなく、世界市場にも影響を及ぼす、とWIONは報じている。
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この法案によると、規制に違反した場合、最高で3000万ユーロ(46億円)、または企業の全世界の年間売上高の6%の罰金が課されることになる。ただし、法律が施行されてからの2年間は試行期間となる。法律が遵守されているか監視するためには、EU各国の規制当局とともに、EU全体によるAI規制当局が設置される。
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