梅の濃縮果汁が心臓病を予防することは以前から知られていたが、完全なエビデンスはまだ得られていなかった。
この情報の信憑性を確認するために、科学者たちはマウスを使った一連の血管細胞実験を行なった。細胞実験では、高血圧の発症に中心的な役割を果たすホルモン「アンジオテンシンII」によって出されるシグナルを、梅の濃縮果汁が減退させることが発見された。
マウスを使った実験で、コントロールグループには普通の水を、テストグループには梅の濃縮果汁を含む水を与えた。結果、梅果汁を与えたマウスは高血圧を発症せず、マウスの血管系はアンジオテンシンIIの影響から守られ、大動脈の拡張は最小限に抑えられた。一方、コントロール群のマウスは、大動脈の肥大が観察された。また梅の濃縮果汁は、高血圧につながる炎症プロセスを誘発する免疫細胞の影響を減退させることが明らかになった。
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