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3Dプリンタで宇宙ロケットエンジン 英企業が開発

英民間宇宙開発企業「スカイローラ」は、3Dプリンタで「印刷された」ロケットエンジンの試作品を開発し、初期段階の試験を始めた。英放送局「Sky News」が伝えている。
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「Sky News」によると、「スカイローラ」は自社で開発した3Dプリンタ「スカイプリント」でこのエンジンを製造した。スコットランドのミッドロージアンにある試験場でテストが行われている。

「試験は夏季の間、毎週行われる。毎回、エンジンは250秒間稼働させる。これはちょうど、地球の軌道上に達する実際のミッションで必要となる時間と同じである」

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ロケットエンジンを「印刷」した3Dプリンタ「スカイプリント」

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「スカイプリント」で印刷されたエンジン部品

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3Dプリンタで作られたロケットエンジンの実験の様子

また、「スカイローラ」は英宇宙局、欧州宇宙機関から資金提供を受けているという。
「スカイローラ」は2022年10月、速度が高速の4倍、高度が上空125キロに達する11メートルの準軌道ロケット「スカイラークL」の初めての打ち上げに挑戦した。だが、打ち上げは失敗に終わりロケットはノルウェー海に落下した。
民間の宇宙開発をめぐってはこれまでに、日本の宇宙開発ベンチャー企業「ispace(アイスペース)」の月探査プロジェクト「HAKUTO(ハクト)-R」の月着陸船が4月末、月面着陸に挑戦。着陸に向けて徐々に降下したが通信が途絶え、民間として世界初の快挙は次回以降に持ち越しとなった。
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