ロシアの核戦力は世界のパワーバランスを保つ=プーチン大統領

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は21日、軍教育機関の卒業生を前に挨拶し、ロシアの核戦力は世界のパワーバランスを保っているとの考えを示した。また、新型の大陸間弾道ミサイルシステム「サルマト(RS-28)」が近く配備されるとも明かした。
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プーチン大統領は次のように述べている。

「重要な課題は三元戦略核戦力の発展だ。ロシアの核戦力は効率的かつ確実に戦略抑止や世界のパワーバランスの維持を可能にしている」

また、露戦略兵器の運用・管理を担う戦略ロケット軍の半分の部隊が、最新鋭の弾道ミサイルシステム「ヤルス(PC-24)」で武装されているとも強調した。
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サルマトは昨年4月に初めての発射実験が行われた最新型の大陸間弾道ミサイルシステム。最大射程は18000キロに達する。極めて攻撃能力が高いことで知られ、米軍も同様の抑止兵器の開発を急いでいる。
核兵器をめぐっては5月末、ロシアが同盟国のベラルーシ領内への戦術核兵器の移転を始めている。ベラルーシにはすでに核兵器運搬手段となりうるミサイル複合システム「イスカンデル」が配備されていた。プーチン大統領はこれについて、「米国がこれまで他国に自らの核兵器を配備してきたように、ロシアの核兵器をベラルーシに配備するだけだ」と説明している。
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