同省によると、計3機のドローンがモスクワ郊外に飛来したが、全て電子戦装備によって制圧された。
また、モスクワ州のアンドレイ・ボロビヨフ知事も、2機のドローン(無人機)がモスクワ郊外の軍倉庫の近くに落下したと発表した。ボロビヨフ知事はSNS「テレグラム」上の自身のアカウントで次のように投稿した。
「本日(21日)午前5時30分、午前5時50分ごろ、2機の飛行機型ドローンが軍部隊の倉庫に接近し、軍が対応して落下した」
ボロビヨフ知事によると、墜落地点ではドローンの破片が見つかった。現場では規制線が張られ、特殊部隊が捜査を進めている。
モスクワ州は都心のあるモスクワ市とは別の行政主体で、モスクワ市を囲むように位置している。
モスクワ周辺ではこれまで、民間人を標的に含めたウクライナ当局のドローンによるテロ攻撃が相次いでいる。5月3日夜にウクライナ当局がクレムリン(大統領官邸)に対するドローン攻撃を試みた。軍や特殊部隊が電子戦システムで対応し、ドローンは不具合を起こしクレムリンの敷地内に落下。人的及び物的被害はなかった。
また、同月30日にはモスクワ市内の複数の集合住宅にドローンが衝突。モスクワ市のセルゲイ・ソビャーニン市長によると、少なくとも2人が負傷した。ロシア国防省はこのテロ攻撃にウクライナ当局が関与していたと発表。攻撃に使用された全8機のうち3機は電子戦システムによって制圧され、さらに5機は近距離対空防御システム「パーンツィリS」によって撃墜された。
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