マスク氏 ウクライナ紛争の「アメリカ化」に懸念表明

米実業家イーロン・マスク氏は、仮にザポロジエ原発が破壊された際にウクライナ紛争に米国が引き込まれるとする著名投資家のデイビッド・サックス氏の予測について懸念を表明した。
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サックス氏は自身のツイッターアカウントで公開した記事で、米議員らがこの頃上院に提出した、ウクライナに核攻撃があった場合、北大西洋条約機構(NATO)への攻撃とみなすよう求める決議案について言及。この直後、ウクライナ国内では「ロシアがザポロジエ原発を爆破する」という根も葉もない噂が流れたと指摘し、次のように論じている。

「ウクライナのプロパガンダチャンネルは根拠なしにこの主張を続けている。もちろん、従順なメディアは彼らに何も圧力をかけず、あたかも中立的な情報源から得られたものだとしてその主張を繰り返すだけだ。

 仮にザポロジエ原発が破壊されれば、誰が犯人か特定するのは難しいだろう。だが、間違いなく言えるのは、メディアが条件反射的にロシアを非難するということだ。そう、ノルドストリームの爆破のときみたいに」

サックス氏は、そうなれば「ウクライナ紛争のアメリカ化を求める主戦派の雄叫びに注目しなくてはならない」と、米国の参戦の可能性を示唆した。
マスク氏はサックス氏の投稿に対して、「気がかりだ」と一言コメントした。
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米議会のリンゼー・グラム議員(共和党)とリチャード・ブルメンタール議員(民主党)は23日、ロシアやベラルーシがウクライナに戦術核を使用した場合、北大西洋条約機構(NATO)への攻撃とみなすよう求める決議案を上院に提出した。決議案のなかでは、ロシアやベラルーシによる「人々の生活に深刻な被害をもたらす核・原子力施設の破壊やNATO圏への放射能汚染の拡散」も即時報復の要件になるとしている。
アナトリー・アントノフ駐米ロシア大使はこのイニシアチブを受け、「ロシアは今も昔も責任のある核保有国であり、こうした挑発的発言は緊張をエスカレートさせるだけだ」と批判した。
また、アントノフ大使は、ロシアが核兵器を使うという「ばかげた憶測」の背景には、「汚い爆弾」を使用してロシアに責任をなすりつけるという、ザポロジエ原発での挑発を行うために世界を欺く意図があると主張した。
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