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ロシアがウォッカで動作の宇宙機器を開発

オムスク国立工科大学が、ウォッカを燃料にして動く小型宇宙船用エンジンを開発した。同大学のウェブサイトによれば、このエンジンは低軌道上で操縦可能な衛星コンステレーションの創設を可能にする。
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地球のリモートセンシングなどに使われる小型宇宙機器の重量は1~500キロ。こうした機器が動作する低軌道は地球の重力が強く、さまざまな操作を行うには小型のエンジンが欠かせないが、現在、用いられている燃料は、フロンやイソブタンなど人体に有害なガスばかり。これに対してオムスク国立工科大学が提案しているのは、人体に安全なアルコールと水の混合物、つまりウォッカで動く推進システムだ。
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「アルコールと水の混合物は燃料タンクからオートメーションの部分に流れ込み、マイクロモーターに入る。マイクロモーターは幾本ものガス管とヒーターで構成されており、電圧がかけられると加熱し、それによって蒸発した燃料のスチームが過熱して牽引力が発生する」開発者らはこう説明している。現在、推進装置はすでに組み立てが終わっており、2023年末までに真空室でテストが行われる。
スプートニクは、ロシアが気象条件に左右されずに地球の表面の映像を撮影できる新たな人工衛星「コンドル」の軌道投入に成功したと報じた。
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