IT・科学

iOS対Android グーグル開発のAI「ライバルのアップル製の方が好き」

人工知能(AI)はときに、正直すぎて人々を驚かせることがある。グーグルが開発したAIチャットボット「グーグルバード」がこのごろ、同社のオペレーティングシステム「Android」よりライバルであるアップル社の「iOS」を好むことが明らかになった。情報ポータル「AppleInsider」が伝えている。
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ユーザーがiOSとAndroidのどちらを好むかという質問をしてみると、グーグルバードは次のように答えたという。

「私はiOSの方が好きですが、どちらのオペレーティングシステムにも強みと弱点があります」

グーグルバードの「意見」によると、iOSの強みはスムーズなユーザーインターフェースや他のアップル製品との統合・連携性が高いことのほか、ソフトウェアアップデートがより頻繁で、全体的にセキュリティレベルが高いこととなっている。一方、Androidの強みとしては、端末がより安価で、アプリの選択肢が多く、ユーザー自身によるカスタマイズの幅が広いことなどが挙げられている。
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一方、米オープンAI社の「ChatGPT」やマイクロソフトの「Bing AI」に同じ質問をしても、特に好みについては回答がなかったという。
チャットボットは自らの意見を持つことはなく、その「思考」はネットワーク世界にある膨大な情報に基づいている。つまりグーグルバードは、アップル製品の愛用者のコメントやレビューを見つけて回答を作成したことになる。
もちろん、人によって評価は異なるため、どちらのOSが優れていると一概にいうことはできない。AppleInsiderはそもそも、iPhoneやアップル製品に関する情報やニュースを配信しているサイトであるため、アップル寄りの意見を反映しているという指摘もあろう。それでも、記事の最後には「どちらを選択するのは個人のニーズと好みによって異なります」と注意書きがある。
アウンコンサルティングが公表したデータによると、2021年12月~2022年12月の日本でのスマートフォン用OSシェアは、iOSが67.11パーセント、Androidが32.76パーセントとなっている。米国や英国、カナダといった英語圏の国々ではiOSが5割強~6割弱とやや優勢となっている。一方、中国や韓国のほか新興国ではAndroidの割合が高く、調査対象となった世界40カ国全体ではAndroidが約72パーセント、iOSが約27パーセントとなっている。
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