CIA長官がウクライナを極秘訪問 反転攻勢やロシアとの交渉について協議

米紙ワシントン・ポスト(WP)は、米中央情報局(CIA)のバーンズ長官がウクライナを極秘訪問して当局者らと会談し、ロシアから領土を奪還する「野心的」な戦略について話し合ったと報じた。また、ウクライナ側は年末までにロシアとの停戦交渉を開始する意向だという。
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WPによると、バーンズ氏は6月にウクライナを極秘に訪問し、ゼレンスキー大統領やウ クライナ情報機関の高官らと会談した。訪問の目的は、紛争でウクライナに役立つ可 能性のある情報をバイデン米政権が今後も共有する用意があることを確認することだ ったという。
ウクライナ側はバーンズ氏に、秋までにクリミアとの国境付近に大砲やミサイルシス テムを配備し、東部方面ではさらに前進し、その後ロシアとの停戦交渉を開始する意 向を伝えたとされる。
ウクライナ政府が描く理想的なシナリオによると、クリミアとの国境付近に配備する 兵器がロシアに対する「圧力のてこ」となり、ロシアはウクライナが西側から得るこ とができるあらゆる安全保障を受け入れることになるという。
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なお、WPは、ウクライナの計画に関するバーンズ氏の評価についてCIAはコメントを拒 否したと指摘している。
報道によると、ウクライナは反転攻勢の前に同国に数十億ドル相当の兵器を供与した西側の同盟国からの極度の圧力にさらされている。

ロシアとウクライナの交渉は可能なのか?

欧米はロシアに対し、絶えず交渉を呼びかけており、ロシア政府はその用意があることを伝えているが、欧米はウクライナが交渉を拒否し続けていることを無視している。ロシアのワシリー・ネベンジャ国連大使は、スプートニク通信からのインタビューに対し、ロシアは、ロシア側が示した提案と領土の状況を考慮したウクライナの調整案を検討する用意があるが、ウクライナ政府はこの提案に関心を示していないと述べている。
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