ウクライナのレズニコフ国防相はフィナンシャル・タイムズ紙のインタビューで、ウクライナ軍の反転攻勢の主要な出来事は今後起こると予想した。同氏によると、これまでの反攻の結果は、今後のウクライナの軍事的成果を予告しているに過ぎないという。一方、レズニコフ氏は、前線で予想される成果について詳しく述べることを拒否し、「それが起きれば、すべての人がそれを目にできる」と述べた。
ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問はワシントン・ポストのインタビューで、ウクライナ軍の反攻は困難な段階にあり、観測筋も含めて忍耐強いアプローチが必要であることを認識するよう求めた。同氏は反転攻勢について、これは「電撃戦」ではないと述べ、まずウクライナ軍はロシア軍の弱点を見つけてそれを打ちのめすことに集中し、ウクライナ軍そのものは利用可能なリソースを合理的に配分する必要があると説明した。
ウクライナのクレバ外相は、地雷原の設置や強化された防衛線、ロシアの航空優勢など、しっかりと準備された信頼性のあるロシアの防御態勢を嘆いた。クレバ氏はCNNのインタビューで、ウクライナ軍には反転攻勢でその有効性を示すための時間が必要だと述べた。
ターゲス・シュピーゲルによると、北大西洋条約機構(NATO)はウクライナ軍の反転攻勢について、進展が遅いと発表した。NATOのストルテンベルグ事務総長はその理由として、困難な地形とロシア軍の強力な防御陣地という、まったくもって客観的なことを挙げた。
米国のブリンケン国務長官も、反転攻勢でウクライナを待ち受ける困難について述べている。同氏によると、ウクライナ軍の攻撃は数週間または数カ月続く可能性がある。一方、ブリンケン氏は、ウクライナ当局には「それが成功裏に終わるために必要なあらゆるもの」があるとの確信を示した。
ロシア下院国防委員会のカルタポロフ委員長は、前線におけるウクライナ軍による大規模反攻をロシアは目にしていないとしている。さまざまな方面で攻撃の試みがことごとく失敗しているという。なお、ロシア連邦安全保障会議のパトルシェフ書記は、反転攻勢が始まってからウクライナ軍側の死者はすでに1万3000人を超えたと発表した。
ロシアのプーチン大統領も、ウクライナ政府と集団的な西側諸国が発表した反転攻勢について意見を表明した。プーチン大統領は、今年の6月4日に始まったウクライナ軍の反攻の活発な段階は、ある種の小康状態になったとし、それはウクライナ側が人員および装備の面で深刻な損失を被ったからだと指摘した。プーチン大統領はまた、ウクライナ軍はいかなる方面においても成功していないと強調した。プーチン大統領はウクライナ軍の損失について、ロシア軍の兵士たちはすでにウクライナ軍の戦車245両とさまざまなタイプの装甲車両678台を破壊したと述べた。この中には、ドイツ製戦車「レオパルト」、米国製およびフランスの製の装甲車両などが含まれているという。プーチン大統領は「今日、我われはウクライナ軍の攻撃力がまだ枯渇しておらず、余力があるのを目にしているが、ロシア兵士の勇気と英雄的行為、あらゆる攻撃を撃退するための指揮官たちの準備のおかげで、敵にはチャンスがない」と指摘した。
スプートニク通信は先に、ウクライナ軍の反転攻勢でロシア軍が防衛に成功した理由に関するドイツ人専門家たちの見解を報じた。
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