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がん細胞を破壊する細菌を音波の出るピンセットで制御 中国で開発

中国科学院傘下の深セン先進技術研究院(CAS)は、遺伝子組み換え細菌を音波でコントロールし、ガン治療に役立てる方法を提案した。研究はネイチャー・コミュニケーション誌に掲載されている。
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研究者らはがん細胞の破壊のために用いる細菌をコントロールするために音の出るピンセットを開発した。細菌は音波により敏感に反応するように遺伝子を組み替えられている。科学者たちが提案するのは、音波を使って微生物をがん腫瘍に向かわせる方法で、これを生きているマウスと使った実験ではがん腫瘍の中に細菌を蓄積させる効果があることを確認した。
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細菌毒素を使ってがん細胞を自壊させる=研究
このピンセットは、3次元の立体音響波を発生させるトランスデューサーをベースにしている。音波は磁気や光放射よりも体組織を通過しやすい。この性質を利用して開発されたピンセットは治療が腫瘍だけに集中し、健康な組織にはほぼ触れないため、副作用を最小限化し、高い高価を発揮できるという点で、がん標的治療における画期的な治療法となる。
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