ロシア軍 ウクライナ軍の露領ミサイル攻撃を阻止、クリミア橋など=国防省

ロシア軍は9日、ウクライナ軍によるクリミア半島、ロストフ州、カルーガ州への攻撃を阻止した。10日、露空軍のビクトル・アフザロフ大将が、特殊軍事作戦を統括する統一共同軍団司令官のワシリー・ゲラシモフ参謀総長に報告したなかで明らかにした。
この記事をSputnikで読む
アフザロフ大将によると9日、ウクライナ軍はロシア領のクリミア半島、南部ロストフ州、カルーガ州の目標に対して、地上攻撃用に改造された対空防衛システム「S200」のミサイルを発射した。少なくとも4発のミサイルが飛来したが、ロシア軍によって撃墜、または電子戦装備で無効化された。けが人や被害はなかった。
ミサイルの飛来した方向などから、ウクライナ側はケルチ海峡にかかるクリミア大橋や、ロストフ州、カルーガ州内の軍用飛行場を狙っていたとみられる。
報告を受けたゲラシモフ参謀総長は、S200の発射位置や保管場所を特定し、先制攻撃による撃破を指示。また、軍事施設の対空防衛能力を高める追加の対策をいち早くとるよう命じた。
西側諸国によるウクライナへの兵器供与
ロシア軍 英ミサイル「ストームシャドウ」を鹵獲=ロゴジン氏
クリミア大橋は昨年10月、ウクライナによるテロ攻撃を受けて橋の一部が崩落。少なくとも民間人ら男女4人が犠牲となった。これまでの捜査で、テロにはウクライナ国防省職員が関与していたことが明らかになっている。
また、先月22日にはウクライナ軍がヘルソン州とクリミア半島の境界にある別の橋を攻撃。路面が損傷するなどしたが、橋脚の崩壊は免れた。攻撃は英国が供与した「ストームシャドウ」で行われたとみられている。
関連ニュース
ウクライナ軍 西側供与の兵器でロシア領攻撃を計画=ショイグ国防相
「絶望のジェスチャー」露外務省、宇へのクラスター爆弾供与に関する米国の決定を批判
コメント