ジョンソン氏はポッドキャストのなかで、米国は製造能力を失っており、ウクライナの戦闘能力を維持するために必要な数の砲弾を生産することは当面できないとして、次のように述べている。
「米ホワイトハウス・国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は、米国が製造を増加させたと表明した。だが、ウクライナが1ヶ月に使うのと同じ数の砲弾を製造できるようになるのは1年後だ」
ジョンソン氏はウクライナの前線では「12月以降が問題になる」と述べている。なぜなら、これほどの損失があればウクライナは軍事作戦を実施する余裕がなくなるからだ。
砲弾の飢餓
ジョー・バイデン米大統領はこのごろ、西側諸国がウクライナに供与した軍備の備蓄が枯渇しつつある事実について口にしている。米国の武器庫も枯渇してきており、それ故に禁じ手であるクラスター爆弾の供与に踏み切ったのである。一方、これは米国が製造能力を高めるまでの「一時的措置」としている。
一方で、西側諸国での砲弾製造のペースは依然として遅い。北大西洋条約機構(NATO)のイェンス・ストルテンベルグ事務総長も11日の首脳サミットを前に、「製造能力の完全稼働までは時間がかかる」と述べている。ストルテンベルグ事務総長は、ウクライナの要求は「膨大」であり、現在は「消耗戦」になっているとの見解を示した。
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