ロシアは西側諸国の制裁に何年も耐えることができる=独メディア

ドイツのデア・シュピーゲル誌は、西側諸国の対ロシア制裁はロシア経済をまひさせることはできなかったとし、ロシア経済は何年にもわたって制裁に耐えることができると報じた。
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ドイツの専門家らによると、ロシア通貨ルーブルは下落したが、ロシア経済は不況に陥らなかった。専門家らは、ルーブル安はクレムリンが国家財政赤字を補うのを助けるだけだと指摘している。
ロシアは原材料の輸出などの代金を主に外貨で受け取っているが、年金や公務員の給与はルーブルで支払っているほか、防衛産業に対する支払いもルーブルで行っている。ルーブルがドルやユーロに対して下落した場合、たとえ原油価格が変わらなくてもロシアは原油を1バレル売るごとにより多くのルーブルを得る。
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近い将来にロシア経済を待ち受けているものは何か?

デア・シュピーゲルの専門家らは、ロシア経済全体の持続可能な発展について伝えている。4%というインフレ率は他国に比べれば緩やかな水準といえる。ロシア政府によると、2023年1月から5月までの経済成長率は前年同期比で0.6%増加した
専門家らは、ロシアには予算を比較的快適に使用できる能力がまだ十分にあるとの見方を示している。3~4%台の財政赤字で経済が持続的に発展することを考慮すると、ロシアには何年も持ちこたえる力がある。
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