ラムセス2世(紀元前1279~紀元前1213年に在位)の肖像画は、ルクソール市近郊の墓に描かれている。新たな研究によると、その絵の中でラムセス2世は、その特徴がほとんど識別できない人物の前に立っている。
また、ラムセス2世の肖像画にはもともと「大きくて重いレンチキュラービーズからなる複数の分厚い金の鎖」で構成された所謂「襟飾り」が描かれていたことがわかった。この襟飾りはラムセス2世の治世中には使用されておらず、ずっと後になってから人気になったものだった。考古学チームによると、襟飾りは塗りつぶされて、ラムセス2世の治世中に使用されていた首飾りに修正された。
考古学チームは、発見された装飾品を考慮し、この肖像画はもともとラムセス2世の死後数十年経ってから描かれたものであり、その後、画家たちがラムセス2世の首飾りの種類が間違っていることに気づき、修正したと考えている。
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