エックス氏は、ウクライナ軍がドネツク南部のモークリエ・ヤリ川沿いの攻勢で、ある即席戦術を考案したと指摘。これは「奇襲とショック効果」を利用したもので、軽装備と重装備を使用した電撃戦を主軸としていた。戦車隊と装甲トラックの列が並行して整列し、「足並み」をそろえて高速移動すると同時に、火砲での攻撃を行った。だが、作戦は完璧ではなかった。
攻撃手の前進が速すぎることにより、たった一つの障害に直面しただけで作戦全体が崩れ、攻勢が「理想的」にならない場合があるとエックス氏は続ける。6月下旬の攻撃は、たった1台のロシア戦車の予期せぬ登場で失敗に終わった。戦車の乗組員は「より多勢で速いウクライナの部隊と戦うことを恐れなかった」と指摘されている。
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