同誌はT-90Mの最も優れた点として、強力な基本装甲、被弾時に爆発することでエネルギーを相殺して貫通を防ぐ爆発反応装甲「レリクト」、最新の火砲制御装置、赤外線照準装置、指揮官用のデジタルディスプレイなどを挙げている。
このほか、重量が比較的軽いということも、戦場でのT-90Mに優越性を与えている。西側戦車は重いものでは70~80トンにも達するが、T-90Mの場合はその3分の2程度に収まる。小回りがききやすく、狭い市街地や民間車両用に敷設された道や橋でも走行できる。さらに、戦車の寸法が小さいため、その分敵にとっては照準を合わせるのが難しくなる。
また、西側戦車が通常4人の人員を必要とするのに対し、T-90Mは3人で済む。備え付けられた自動装填装置は高速砲撃を可能にしている。
さらに、同誌はT-90Mの全体的な印象として、対歩兵・対戦車能力、機動力と輸送のしやすさ、防御や兵站上の負担などのバランスがとれていると指摘。そして、「いかなる軍事行動のシナリオにおいても」T-90Mが世界一の戦車の主要な候補であると結論づけた。
これまでにロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、T-90Mの戦場への投入で、それが「世界一の戦車」であることが証明されたと述べていた。
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