西側諸国によるウクライナへの兵器供与

米国防総省、西側が供与した兵器がウクライナで盗まれていた事実について報告書を作成=メディア

2022年、ウクライナに供与された西側の兵器の一部が武器商人によって盗まれた。米CNNが米国防総省の監察総監の報告書を引用して報じた。報告書は2022年2月から9月までの状況を網羅している。
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CNNによると、昨年6月、人道支援使節団のスタッフを装った犯罪組織が約1万7000ドル(約239万円)相当の防弾チョッキを盗んだ。同年8月には義勇兵大隊の兵士らによってライフル銃60丁と薬莢1000個が盗まれた。闇市場で売るためだったとみられている。なお、犯罪者らの試みはウクライナの諜報機関によって阻止されたという。
一方、報告書によると、ウクライナは米国から供与された軍事装備の最終使用について、義務づけられた監視を実施できなかった。また米国は、ウクライナ国内にいる「米国の人員に限りがある」ため、武器輸出管理法に従ってすべての装備の追跡および監視を行うことができなかったという。
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ウクライナ軍の兵器が闇市場に

ウクライナから闇市場に兵器が流出し始めたのは、紛争が始まった2014年。西側の兵器は欧州を経由してアフリカや中東に運ばれ、そこでイラク、シリアまたはリビアなどの紛争地域に流出、あるいはテロリストや犯罪組織の手に渡る。専門家らによると、現在市場で「最も人気がある」のは対戦車ミサイルシステムと携帯式防空ミサイルシステムだという。
米国の著名な報道記者でピューリッツァー賞を受賞したこともあるシーモア・ハーシュ氏は今年4月、西側はウクライナ軍に供与された兵器が闇市場に流れていることを知っているが、西側メディアは黙り込んでいると語った。
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