考古学プロジェクト「歴史都市メリダ」のフェリックス・パリマ・ディレクターによれば、巨大な公衆浴場群はローマ時代の一般の家屋で見つかった。パリマ氏は、浴場はおそらく1人ないしは複数の所有者に所属していた可能性があるものの、大勢の人間が使用していたと考えられることから、「公衆浴場」といえると語っている。
この地区の発掘作業を率いる考古学者アンナ・マリヤ・ベハラノ氏は公衆浴場は「実に見事な保存状態」と指摘。発掘では大理石のタイルやコーニスの塑像、壁画といった装飾や多くの地下構造が見つかった。
ベハラノ氏はこの発見により、カーサ・デル・アンフィテアトロは単なる私邸ではなく、浴場と円形劇場を併せ持った公的複合施設だった可能性が出てきたと語っている。
考古学プロジェクト「歴史都市メリダ」
© 写真 : Ayuntamiento De Mérida
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