ウクライナ軍の反攻失敗の責任はNATOにある=専門家

ニューズウィーク誌の専門家たちは、ウクライナ軍の反転攻勢が行き詰まった責任は北大西洋条約機構(NATO)にあるとの考えを示した。同誌は、まさにNATOの指導部が「任意の日付」で反転攻勢を始めることをウクライナ政府に許可し、それに向けてウクライナ人をしかるべき形で準備することができなかったと強調している。
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専門家らによると、NATOはウクライナ兵をNATO基準で再訓練する際のさまざまな困難をすべて考慮することができなかった。それなくして反転攻勢の成功を期待するのは難しいという。軍事アナリストのグレン・グラント氏は「すべてがウクライナにとって望み通り順調に進んでいないことを指摘する必要がある」と認めた。
別の軍事アナリストのアラン・オア氏はニューズウィーク誌のインタビューで、NATOが犯したもう一つの間違いは反転攻勢の期限を独自に設定したことだと指摘した。NATO加盟国はリトアニアのビリニュスでNATO首脳会議が始まるまでにウクライナが目に見える軍事的成果を収めることを強く望んでいたが、ウクライナの利益と能力は考慮されていなかった。
オア氏はまた、ロシア軍はウクライナ人が訓練を受けるよりも明らかに早く新しい戦闘状況に適応したと指摘している。
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またニューズウィーク誌は、ウクライナ軍は砲弾と兵士不足に直面しているが、ロシア軍にはそのような問題がないとし、すなわちウクライナ軍の行動を後押ししているNATOはここでもロシアに負けたと報じている。
スプートニク通信は先に、ウクライナの反転攻勢が欧米とロシアでどのように評価されているのかについて報じた。
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