「2018年の末に、知人を通して伝導工業株式会社・渡辺利夫社長と知り合いました。彼に、チャーガは世界でダントツの生命力を持ったキノコなので、日本に輸入してはどうかと言われたのが、チャーガに携わるきっかけでした。当時の私はウラジオストクを頻繁に訪れる機会があったため、市場で仕入れて持ち帰ったチャーガを、伝導工業の『超粉体加工技術』で5ミクロンまで粉砕し、パウダーにしました。これを周りのがん患者や糖尿病の友人に配ってみると、短期間で効果が出てとても喜ばれました。
糖尿病の判断には、Ha1C(ヘモグロビン・エイワンシー)という指標が使われます。6.5以上は糖尿病と判断されるのですが、私の友人の場合、15.3あった数値が1か月で10.4になり、今では6.0にまで下がりました。また、肝細胞がんが再発した私の柔道の師匠は、抗がん剤の副作用がひどく、チャーガを勧めたところ、がん細胞が壊死し、主治医の先生がひどく驚いていました。こういったことが続いたので、これは良いものだと直感しました」
「チャーガを評価する医師の中には、西洋医療の専門家である、篠浦伸禎氏(都立駒込病院・脳神経外科部長)もいます。彼は西洋医療だけでなく統合医療を目指している方です。現代医学や栄養学などは、すべて『成分』で片付けようとしています。もちろん成分は重要ですが、それよりもその個体自体が持っている生命力や波動力、つまりはエネルギーの方が重要であると、篠浦氏は指摘しています。なぜ日本人は春になるとタラの芽を食べるのでしょうか。それはタラの芽に息吹、生命力が凝縮されているからだと指導を受けました。西洋医学の盲点は、波動医学や量子医学を全く否定している点です」
「自社で販売する前に、国内外のチャーガを色々と試してみました。アメリカ産のものは非常に価格が安かったのですが、開封した途端にケミカルの匂いがしました。やはり二級品、三級品は、混ぜ物がしてあります。また、チャーガの産地は非常に重要です。寒暖差が非常に激しい自然環境であればあるほど、品質が良いと言われています。チャーガは、自然環境が厳しい中で生き延びてきた白樺の樹液を20年間かけて吸い尽くし、育ちます。これこそエネルギー、つまりは生命力の凝縮体です」
「遺伝子組み換え種子が多く輸入されている現状では、本当に安全なものを子どもたちに提供することが難しいです。そこで、ロシア極東の遺伝子組み換えではない大豆などを輸入し、オーガニック給食事業を拡大し、子どもたちへの健康被害を防ぐようサポートできればと考えています。ウクライナ情勢をめぐり世界が分断されようとしている今だからこそ、日露間で相互にメリットがある事業を進め、実のある民間外交をすべきだと考えています」