【インタビュー】今、これまで以上に文化交流が必要=駐日ロシア代理大使

2023年の「ロシア文化フェスティバル」のオープニングイベントが28日夜、紀尾井ホール(東京都千代田区)で行われる。ロシアの偉大な音楽家ラフマニノフとシャリアピンの生誕150周年を記念したコンサートが中心で、露日両国のアーティストが出演する。フェスティバル開幕に際しスプートニクは、在日ロシア大使館のゲンナジー・オヴェチコ臨時代理大使にインタビューし、露日関係における文化交流の重要性について見解を伺った。
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スプートニク:現在のロシアと日本の文化交流の状態、今後の相互理解の促進のための展望をどのように評価していますか?
オヴェチコ代理大使:ウクライナ情勢を背景にした東京(編注:日本政府)の西側による制裁方針への同調が、両国の文化の分野にも悪影響を与えています。我々としては、これまで達成した高レベルな日本との人文的な繋がりを維持するだけでなく、新たな段階に持ち上げるために最善を尽くしています。その中心的役割を果たしているのがロシア文化フェスティバルであり、これは長年にわたり日本の皆さんにロシア文化の新たな側面を伝えてきました。
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スプートニク:両国の外交関係強化において、文化外交はどのような役割を担っていますか?ロシア文化フェスティバルにもそうした目的があるのでしょうか?
オヴェチコ代理大使:ロシアと日本の文化的繋がりが始まったのはこの10年の話ではありません。長きにわたり一貫して拡大し、露日関係を強化しながら、その内容はより豊かになりました。その意味では、文化交流が両国民の接近、信頼や善隣関係の構築に及ぼした役割は、過大評価しようにもできないほど大きなものです。
 両国関係の長い歴史にはいろいろページがありました。今日、我々はその中で最も困難なページの一つの目撃者となっています。こうした状況だからこそ、今までなかったほどに文化交流が必要とされています。なぜなら、文化交流はあたたかい友好的関係を継続させ、両国民の相互的な関心を刺激し、政治的文脈の外でお互いをよく知る機会を提供することができるからです。さらに、将来の協力関係回復の土壌にもなります。我々はロシア文化フェスティバルの重要な使命はここにあると考えています。
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スプートニク:日本でのロシア文化フェスティバル開催は、どのように日本人のロシアに対する肯定的なイメージの構築や、人的交流の発展に寄与しますか?
オヴェチコ代理大使:日本でのロシア文化フェスティバルは良き伝統となり、真の芸術・文化愛好家にとっての輝かしい伝統となってきました。これまでに合わせて1万1000人のロシアからのアーティストが出演し、関連イベントは47都道府県の全てで行われました。運営側のデータでは累計で2300万人が訪れたといいます。この長期的なプロジェクトは、数的にも地理的にも広範です。日本におけるロシアのポジティブなイメージの醸成・維持に貢献し、国民間の相互理解や共感の深化に寄与してきたことは確信を持って語ることができます。
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