AIは、エキストラバージンオリーブオイルに含まれる特別な生物活性化合物を見つけるのに役立だったという。これらはアルツハイマー病の治療および予防に役立つ可能性があるとされる。それはクェルセチン、ゲニステイン、ルテオリン、ケンペロールなどの物質で、脳に蓄積するタウタンパク質のもつれに潜在的な影響を及ぼす。タウタンパク質の存在は、アルツハイマー病を含む多くの神経変性疾患の発症を伴うという。
米国栄養学会の研究チームによる以前の研究では、食事にオリーブオイルを取り入れると認知症による死亡リスクが低下することが示された。1日に大さじ半分以上のオリーブオイルを摂取した人は認知症による死亡リスクが28%低かった。また、わずか小さじ1杯のマーガリンやマヨネーズをオリーブオイルに置き換えることで、認知症による死亡リスクが8〜14%減少したこともわかったという。
研究チームは「オリーブオイルに含まれる抗酸化作用を持つ化合物の一部は血液脳関門を通過することができ、脳に直接影響を与える可能性がある。またオリーブオイルが心血管系の健康を促進することによって、脳の健康に間接的な影響を与える可能性もある」と指摘した。
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