露国防省によると1日未明、電子戦装備の対応によって制御を失った無人機1機が、モスクワ市中心部にあるモスクワ・シティの複合施設の敷地内に墜落した。また、郊外のモスクワ州にあるオジンツォボ地区、ナロ=フォミンスク地区にもそれぞれ1機が飛来したが空中で撃墜された。
モスクワ市のソビャニン市長によると、今回被害を受けたモスクワ・シティの建物は、先月30日にドローンが墜落したのと同じ建物だという。21階部分に突っ込み、150平方メートルの範囲でガラスが割れるなどの被害が出た。一方、これまでのところ、けが人は確認されていない。
この影響で、南部のブヌコボ空港では一時的に離発着が停止された。
ウクライナ政権によるモスクワへのテロは初めてではない。5月3日にはクレムリン(大統領官邸)に対するドローン攻撃を試み、制御を失った機体が敷地内に墜落した。同月末には市内の複数の集合住宅にドローンが衝突し、少なくとも2人が負傷した。7月30日にはモスクワ・シティにドローンが墜落して、軽微な被害が出た。
一方、露国防省によると1日にかけての夜、クリミア半島のセバストポリから南西に約340キロの海域で、ウクライナの無人水上ドローン3機がロシア黒海艦隊の巡視船2隻への攻撃を試みた。だが、巡視船の砲火によっていずれも撃破した。
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