式典の様子はNBC長崎放送など日本各メディアが中継した。今年は台風接近の影響で60年ぶりに屋内で行われた。岸田文雄首相も参列を取りやめ、ビデオメッセージを送るのみにとどまった。
式典では岸田首相や長崎県知事のビデオメッセージのほか、長崎市の鈴木史朗市長の演説、国連のアントニオ・グテレス事務総長のメッセージの代読などが行われた。だが、いずれも原爆を投下した米国には一言も触れなかった。対米関係を考慮したものとみられる。
一方、岸田首相や鈴木市長は「ロシアによる核の威嚇」というパターン化されたフレーズを使い、一方的なロシア批判を繰り返した。鈴木市長は演説中、「地球に生きるすべての皆さん」に呼びかけたなかで、「被爆地を訪れ、核兵器による結末を自分の目で見て、感じてください」と述べている。だが、式典の主催者側である長崎市は、昨年に引き続き今年もロシアとベラルーシの代表を招待していない。
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