残酷な事件の結末
裁判が注意を向けたのはレトビーがカウンテス・オブ・チェスター病院の新生児室担当になった2015年6月から2016年6月の期間に取っていた行動だった。レトビーは7年前、幾人もの新生児が「説明のつかない、不意の」死を遂げた後、新生児室から普通病棟の宿直へと担当替えされていた。
レトビーには合わせて22もの容疑がかけられていた。警察は、レトビーはこの他の殺人にも関与していた疑いがあると見て、カウンテス・オブ・チェスター病院だけでなく、レトビーが2012年から2015年まで勤務していたリバープールの病院の2か所で、新生児室にいた約4000人の新生児についての情報を確認している。
切り裂きジャックよりおぞましい
英国の新聞各社はレトビーを英国の現代史上、最も恐ろしい連続児童殺害者と呼んでいる。英検察庁の調べではレトビーは赤ちゃんを殺すために血管に空気やインスリンを注射したり、ミルクの投与を減らしたりと様々な方法を用いていた。
レトビーの受刑期間についての判決は8月21日に下される。レトビーが容疑を認めた犯罪の総数から判断すると、元看護士は残りの全人生を牢獄で過ごすことは間違いない。
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