ロシアの月探査機「ルナ25号」が月の表面に微小隕石が衝突する瞬間を記録

ロシアの無人月探査機「ルナ25号」が、月の表面に微小隕石が衝突する瞬間を記録した。ロシア国営宇宙企業ロスコスモスが発表した。
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ルナ25号は現在、月周回軌道を飛行している。ロスコスモスによると、ルナ25号はロシア科学アカデミー宇宙研究所でつくられた科学機器を飛行中に数回作動させた。
科学機器を使って得られたデータを分析したところ、微小隕石が月の表面に衝突する瞬間が記録されていたという。
衝突の瞬間を捉えたのは、科学機器PmL(月のダストモニター)。これは月の表面近くを浮遊する微粒子を検出し、周囲のプラズマパラメーターを測定するための装置。
この微小隕石はペルセウス座流星群に属するとみられており、月に向かって飛行中のルナ25号がうまい具合に横切ることに成功したという。
また、イオンエネルギー質量分析器ARIES-Lも初めて作動した。ARIES-Lは月の極圏の表面近くのイオンが存在する外気圏を調査する。
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また専門家らは、STS-Lシステムのカメラで8月17日に撮影された月の画像2枚も処理した。2枚の画像には、ユニークな「ゼーマン」クレーターが写っていた。これは月の南半球にある最も深いクレーター20個の中で上位3位に入っている。
ロスコスモスは「詳細な写真を見ると、クレーターの底により小さなクレーターが点在しているのがわかる。衝撃時に放出された物質の一部がもとの所に落下すると、多数の小さな『くぼみ』ができる。このような形成物は、月の地質学の観点から非常に興味深い」と強調した。
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