今後、BRICS私大連盟の加盟校で国家教育プログラムのコンセプトを統合し、BRICS大学ランキングの創設にも生かす考えだ。こうしたプログラムの一つには、高等教育機関の科学教育の水準を高めることを目指したロシアの「プライオリティ2030」も含まれている。
BRICS私大連盟は加盟国の教育分野における統合を目的としている。また、経済のイノベーション発展、社会や個々人の要請に即した、質の高い教育へのアクセス向上も目指している。
BRICS私大連盟創設を提唱したシナジー大学は、ロシアにおける外国人留学生数でトップ3に入っている。現在、2000人が通学しているほか、遠隔受講者も含めると89カ国の7000人が在籍している。その約半分はエジプト、モロッコ、アルジェリア、チュニジア、ケニア、ナイジェリア、カメルーン、ガボン、ソマリア、ガーナ、エチオピアなどのアフリカ諸国となっている。
シナジー大学はアフリカ以外にもBRICSやその他諸国との協力も拡大している。すでに2つの卒業資格が得られるダブルディプロマ・プログラムを中国の教育機関と実施しているほか、今年中に中国にシナジー大学の事務所も開設する予定だ。また、インドにも事務所開設を計画中だ。
インドの先端研究大学(BSSS-IAS)は、BRICS私大連盟の創設について次のような声明を発表している。
「我々BSSSは、シナジー大学がBRICS私大連盟の創設にイニシアティブをとったことを歓迎する。我々はパートナー機関として必ずそれを支持する。学生や教員に経営や関連分野におけるアイデアや思考を交換する場を提供することになる。これはインド国民にとって、教育分野におけるロシアとの繋がりの新しい章となる」
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