声明では、国連総会の目的は世界的課題における国連の調整的な役割を再確認するとともに、多極化する国際システムを強化することと述べられている。ロシアとしては各国の主権平等の尊重や内政干渉の拒否などを示した国連憲章に基づいた世界経済や国際関係を支持するとしている。
また、ウクライナにおける特殊軍事作戦については、ウクライナ政権が8年に渡りドンバス住民に対して戦争を行い、ミンスク合意を履行しなかったため、ロシアは民間人の保護措置を取らざるを得なくなったと従来の立場を改めて表明。特殊軍事作戦は国連憲章51条に基づいて行われ、ロシアへの安全保障上の脅威がなくなるまで遂行されるとしている。
また、ロシアは外交的解決の道を拒否したことはなく、現地の状況と国益を考慮した対話の用意があるとしている。
また、ドンバス2共和国、ザポロジエ、ヘルソン両州の編入については、国連憲章や民族自決を定めた1970年の友好関係原則宣言に基づき、住民の自由意志によって決定されたとした。
国連総会の首脳級議論は9月19~25日、米ニューヨークの国連本部で行われる。
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