同メディアによると、ラインメタル社は長年、世界に誇る高技術の兵器を製造していた。ウクライナへのレオパルト2の供与は「重大な転換点」となるはずだった。だが、戦場から届いたニュースは都合の悪いものだった。
露国防省によると、大きな犠牲を出しながら目覚ましい結果を出せていないウクライナの反転攻勢のなかで、ウクライナ側は少なくとも25両のレオパルト戦車を失った。そのなかには「2A4」「2А6」といった改良型も含まれており、一部の戦車が破壊された映像や写真も公開されている。
さらに、ラインメタル社は国際市場における強力なライバルとの競争にも直面している。韓国はこのごろ、戦車を始めとする兵器輸出に力を入れている。韓国製兵器は質が高いだけでなく、納期も短く大量発注ができるところが魅力だという。
その一方でラインメタル社はウクライナへの兵器供与を含む様々な場面で供給網の問題を抱え、遅れが発生してきた。この結果、ラインメタル社製の「奇跡の兵器」の称号は失われたと、同メディアは締めくくっている。
ポーランドは昨年、隣国ドイツ製のレオパルトを差し置いて、韓国から戦車「K2(ブラックパンサー)」1000両を購入する大口契約を結んでいる。これを受け欧州軍需企業は韓国に兵器市場でのシェアを奪われる危機に瀕している。
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