露クルスク州のロマン・スタロボイト知事は1日朝、クルスク原発がある原子力の街、クルチャトフでウクライナのドローン(無人機)1機が飛来し、建物が損傷したと発表した。
スタロボイト知事は当初、暫定情報として2機のドローンが飛来したと発表していたが、現場の調査で実際は1機と判明したと訂正した。この攻撃で非現住建造物が軽度の損傷を被ったが、死傷者の情報は確認されていない。
クルチャトフ市内にはクルスク原発がある。市庁舎から原発までの距離は約5キロ。
一方、露国防省は同日、首都郊外のモスクワ州リュベルツイ地区に飛来したドローン1機を、対空防衛システムで撃破したと発表。モスクワ市のセルゲイ・ソビャニン市長によると、これまでに負傷者や建物の損壊などは確認されていない。
このほか、北西部プスコフ州やウクライナと国境を接するブリャンスク州、ベルゴロド州でも、それぞれドローン1機が撃破された。
ウクライナは民間施設を含むロシア国内の標的へのテロ攻撃を強めている。29日から30日には一昼夜でロシア7地域に少なくとも16機以上のドローンが飛来している。いずれもロシア軍の対空防衛システムが対応し、死傷者はなかった。
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