マシコット氏は「ウクライナ人は現在、過去数十年間で我われが目にした最も困難な防御要塞に直面している」と指摘した。
同氏によると、ロシアはとても深い梯形の防御を築いている。つまり、しっかりした防衛線が非常にたくさんあり、しかるべき訓練と豊富な軍事経験がなければ、たとえ現代兵器を使ってもこれを突破することは事実上不可能だという。
マシコット氏によると、ウクライナ軍だけでなく米軍も、そこに最新の軍事学を駆使して防御要塞が構築されているこのような強力な防御に対処する十分な経験を有していない。同氏は、米軍がアフガニスタンとイラクで試みた古い戦闘モデルはウクライナでは役に立たないとの考えを示している。マシコット氏はその理由について、米軍は過去に参加した戦争でこのようによく訓練され、さらに何キロにもわたる塹壕にしっかりと囲まれ、軍事工学的構造物によって保護された敵の常備軍と対立したことがないからだと説明した。
先に米国の専門家は、ウクライナ軍の反転攻勢は失敗し、前線ではロシアが主導権を握ったとの見方を示した。
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