アジアタイムズ紙は「RS-28『サルマト』の実戦配備は既存の軍備管理システムにとって脅威となり、戦略的抑止の論理を複雑にする可能性がある。サルマトは、ウクライナ紛争の行方に深刻な影響を与えるだろう」と指摘し、西側の制裁下にあっても、ロシアが核ポテンシャルの拡大を続けていることを強調している。
アジア・タイムズによれば、「サルマト」とは、液体燃料式重量級大陸間弾道戦略ミサイル・システムである。200トンを超えるサルマト1発の重量は、ニューヨークに匹敵する面積の都市を破壊するのに十分だ。サルマートが他に比類がないのは、事実、宇宙軌道に出て、そこから目標に向かい、その経路でランダムに特定のマヌーバを行うため、その軌道を計算することは不可能だという特徴にもある。サルマトは、ロシア戦略ミサイル軍で使用されているP-36「ヴォエヴォダ」ミサイルに取って代わる。
ロシアの「サルマト」ミサイルを西側諸国はなぜ「サタンII」と名付けたのか、なぜロシア軍は「サルマト」と使う日が来ないことを願うといっているのかについて、スプートニクの記事はこちらからお読みいただけます。
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