研究者らは完全な形の頭蓋骨、肋骨、前脚の骨を見事な保存状態で発見している。
パンパフォネイは、ディノケファルス類と呼ばれる初期の獣弓類(原始哺乳類とその近縁種)のグループに属していた。ディノケファルス類は絶滅するまでは、大型の陸上動物の主要グループの一員だった。パンパフォネイとその近縁種が最も隆盛を極めたのは、恐竜時代の始まる4000万年前の、古生代の終わりとされている。
ブラジルのパンパ連邦大学のフェリペ・ピニエイル教授は、この発見は、史上最大の大量絶滅が起こる直前の陸上生態系の群集構造について考察を得る重要な鍵になったと語っている。
研究者たちは、2億6500万年前、パンパフォネイは現代のライオンやトラが担うのと同じ生態学的役割を果たしており、大きく鋭い牙で獲物を捕獲し、強力な顎で骨に噛み付いていたと話している。
研究者たちの推定では、パンパフォネイは最大で体長約3メートル、体重約400キロに達していた。
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