ハーシュ氏によると、米情報機関の活動には重大な欠陥があり、それは将来的に大規模な米露紛争を引き起こすおそれがある。
同氏は記事の中で、バイデン政権はウクライナ紛争の成り行きを米国防情報局(DIA)の報告に基づいて理解していると指摘し、その報告は「非常に楽観的」だとの見解を示している。また、米政府は自分たちにとって不都合な情報を無視しているという。
「米当局は政治的に不都合な情報を受け取っていない。もしこれをこのまま放置すれば、これが近視眼的なホワイトハウスを誰も望んでいないロシアとの拡大した戦争へ導くおそれがある」
ハーシュ氏はまた、10年前にも米当局が同じ理由でシリアに関する報告の受け取りを拒否していたことに言及した。
「たとえ最も通暁した報告だとしても、それが彼らの政治的課題に適合しない場合には、米国の大統領たちが平気で操作したり嘘をついていることが今や一般的な事実となった」
ハーシュ氏は先に、米中央情報局(CIA)がブリンケン国務長官にウクライナの反転攻勢は成功していないと警告を発したことを明らかにした。
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