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米国人記者シーモア・ハーシュ氏による調査

シーモア・ハーシュ氏は1937年4月8日、米国シカゴで生まれた。1958年に大学で歴史学の学位を取得し卒業。1963年、AP通信社に勤務しながら調査報道に携わるようになる。
1969年、ハーシュ氏はウィリアム・L・カリー中尉に対し、1968年3月に米軍がベトナムのソンミ村で数百人の住民を虐殺した事件に関するインタビューを行った。この事件に関する調査結果は33紙に掲載され、ハーシュ氏は翌年の1970年、ピューリッツァー賞を受賞した。この賞は、今日の米国で最も権威のあるジャーナリズム賞のひとつ。
その後、ウォーターゲート事件(1972~1974年)について執筆し、チリでの軍事クーデター(1973年)への米中央情報局(CIA)の関与を初めて指摘したほか、米国内の反戦運動に対する違法な監視活動の事実も公表した。ハーシュ氏が注目を集めたもうひとつの調査は、2004年にイラクのアブグレイブ刑務所での米軍による捕虜虐待の暴露。同氏の調査報道は、この他にもたくさんある。ハーシュ氏はその功績により、数々の名誉あるジャーナリズム賞を受賞している。
ハーシュ氏は2月8日、2022年9月26日に発生した天然ガスパイプライン「ノルド・ストリーム1」と「ノルド・ストリーム2」の爆破事故は米国の情報機関によるのものという調査結果をまとめた記事を発表した。それ以降、同氏はウクライナ危機とそれに対する米国の関与に関連する調査結果を定期的に発表している。
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