米ステルス戦闘機F35B、事故後に行方不明に

日本も近く導入予定の米最新鋭ステルス戦闘機F35Bが、東部サウスカロライナ州で墜落後、行方不明になった。17日、チャールストン空軍基地が発表した。
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消えたステルス機

地元テレビ局「WCSC」などによると、事故は17日午後2時(日本時間18日午前3時)ごろに発生。米海兵隊ビューフォート基地訓練部隊所属のF35B戦闘機パイロットが、同州ノースチャールストン近郊を飛行中に緊急脱出した。
パイロットは病院に搬送されたが、「状態は安定している」という。緊急脱出に至った原因は分かっていない。また、事故機とともに飛行していたもう1機は、無事にチャールストン空軍基地に着陸した。
捜索はチャールストン空軍基地の北に位置するモートリー湖、マリオン湖を中心に行われている。また、同基地はSNS上で周辺住民に目撃情報などを求める事態となっている。

「チャールストン空軍基地とビューフォート基地は、今日昼に事故に遭ったF35戦闘機を見つけるため協力しています。もし、発見に役立つ情報をお持ちの場合は、基地防衛作戦センターにお電話ください」

チャールストン空軍基地
X(旧ツイッター)公式アカウント
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SNS上の反応

このニュースにSNS上では様々な声があがっている。ユーザー間では「待ってくれ、米軍の最先端戦闘機が消えるとはどういうことだ?戦争になったら負けるぞ」「先進的なステルステクノロジーだからね」「追跡装置がついていたら関係ないだろ」といった掛け合いがみられた。
このほか、人気絵本シリーズ「ウォーリーをさがせ!」風のコラージュ画像や、迷子になったペットを探す張り紙に見立てた画像も投稿されている。

日本でもトラブル

F35をめぐっては、日本の自衛隊も別型のF35Aを33機保有している。今回行方不明となった垂直・短距離離着陸が可能な艦上搭載型F35Bも、早ければ2024年にも配備される。改修されたいずも型護衛艦に搭載し、事実上の空母としての運用を見込む。
また、在日米軍岩国基地(山口県)にはすでに配備されている。NHKによると、今年5月には同基地所属のF35Bの部品が飛行中に外れ、空気の取入口に吸い込まれる重大トラブルが起きている。
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