第78回国連総会

ロシアのラブロフ外相 国連総会で演説

ロシアのラブロフ外相は米ニューヨークで開催中の第78回国連総会で、ロシアと中国に対して向けられた北大西洋条約機構(NATO)のアジア太平洋地域の軍事的開拓は、新たな爆発的緊張の火種のリスクを生み出していると述べた。
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「NATO拡張主義の新たな危険な現象は、『欧州大西洋とインド太平洋地域の安全保障は不可分』という狡猾なスローガンのもとで、NATOの責任範囲を東半球全体に拡大する試みとなった。この課題のもとでワシントンは、AUCUS、米日韓国の『トロイカ』、日韓豪NZの『4か国』のような、自分たちの管理下にある小さな軍事政治的同盟をつくっており、その参加国を太平洋の場で自分たちのインフラを導入しているNATOとの実質的な協力に引き寄せている」

セルゲイ・ラブロフ
ロシア外相
ラブロフ外相はまた、米国とそのアジアの同盟国が朝鮮半島で軍事的ヒステリーを高めているのをロシアは懸念していると述べた。
またラブロフ外相は、大戦争への突入を防ぐよう人類に呼びかけた。

「今日、人類は、過去に何度もあったように、再び岐路に立たされている。歴史がどのように進むかは、私たちにかかっている」

セルゲイ・ラブロフ
ロシア外相
ラブロフ外相は国連総会での演説後、記者会見を行った。ラブロフ外相は、ウクライナのゼレンスキー大統領が提案する「平和の公式」について、まったくもって実現不可能であり、それは誰もが知っていると述べた。
ラブロフ外相は、ウクライナ紛争は戦場で決着をつけるべきだと西側諸国が言うならば、戦場で決着をつけようと指摘した。
第78回国連総会
ウクライナ崩壊の責任は西側諸国にある=ラブロフ外相
なおラブロフ外相は、ロシアはウクライナについて交渉する用意があるが、いかなる停戦案も検討しないと述べた。
米ニューヨークで19日、第78回国連総会の一般討論演説が始まった。各国の首脳や外相、国際機関の代表者たちが出席し、平和、安全、持続可能な開発を促進する地球規模の課題に対処するための選択肢を模索している。ロシア代表団を率いているのはラブロフ外相。
第78回国連総会
【ライブ】国連総会 ラブロフ外相の一般討論演説
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