これまでにホワイトハウスは議会に対し、2024会計年度の本予算を協議する間の政府閉鎖を避けるため、より短期間の「つなぎ予算」を要請した。この予算案が成立しなければ、10月1日には政府閉鎖となる。
また、バイデン政権はこれまでにウクライナへの支援のため、240億ドル(3兆4500億円)の追加予算も要請している。だが、共和党強硬派の一部は支援中止を求めており、予算承認を拒否している。
ウクライナ支援の追加予算は、10月~12月の3ヶ月間が対象。だが、予算協議がこのまま暗礁に乗り上げれば、バイデン政権が使える資金は数週間分しか残っていないという。
米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は米CNNのインタビューのなかで、今がウクライナの反転攻勢にとって有利な時期だとして、追加予算の早期成立を求めた。
「今、我々のもとには少し資金が残っていて、数週間は大丈夫だと思う。だが、追加予算が通らなければ、秋から冬にかけてのウクライナ支援に大きな影響が出るだろう」
一部では政府閉鎖の回避のため、4~6週間分のつなぎ予算の成立で与野党の合意に近づいているとの報道もあるものの、それにウクライナ支援が含まれているかは不明。
共和党トランプ派として知られるマージョリー・テイラー・グリーン下院議員は、次年度本予算でもつなぎ予算であってもウクライナ支援が含まれている場合は反対票を投じるとしている。
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