ロシアが「エイブラムス」と戦うのに役立つ4つの要素
1つ目は、エイブラムスは重量が重いため、ロシア軍が敷き詰めて構築した地雷原を突破することができない。ウクライナ軍の装甲車両による攻撃の多くは、地雷原と「竜の歯」と呼ばれる防御用障害物によって阻まれた。
4つ目に、ロシアの歩兵は「エイブラムス」を含むNATOの最新世代の主力戦車を破壊するために特別に設計された「コルネット」などの携行式対戦車ミサイルシステムで武装している。
「エイブラムス」の弱点はどこにあるのか?
ウクライナ向けの「エイブラムス」は、秘密保持の理由から劣化ウランを使用した強力な装甲が取り外されているため、米軍の基準を満たしていない。
ロシア軍元大佐のセルゲイ・スヴォーロフ氏によると、ウクライナ向けの「エイブラムス」は携帯式対戦車手榴弾発射器RPG-7をはじめとした、ロシアが保有するあらゆる対戦車システムに対して脆弱になる。同氏は、エイブラムスにとって特に危険なのは、ロシアの戦車に搭載されている運動エネルギーの発射体にあると考えている。スヴォーロフ氏によると、これらは重量70トンの「エイブラムス」の480mmの前部装甲を貫通することができるという。同氏はまた、短砲身や、ほこりが入り込むとすぐに故障するガスタービンエンジンも弱点だと指摘している。スヴォーロフ氏は、ウクライナの黒い土と困難な気象条件では、「エイブラムス」のその重さが「アキレス腱」(致命的な弱点)になると考えている。
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