新種の恐竜の学名は「Garumbatitan morellensis」と命名された。サン・アントニオ・デ・ラ・ベスパの発掘現場には、恐竜3体の化石が保存されている。学者たちは、巨大な椎骨、長い脚骨、そしてほぼ完全な足の骨2組を特定した。これは、竜脚類としては非常に珍しい発見。化石は、前期白亜紀 (1億4500万年から6600万年前) のものと推定された。
研究によると、「Garumbatitan morellensis」は最も巨大な竜脚類であるティタノサウルス類に属することが明らかになった。その個体の重さは70トンを超えていた可能性がある。また「Garumbatitan morellensis」は、6600万年前に小惑星が落下するまで生きていた唯一の竜脚類恐竜となった。学者らは「Garumbatitan morellensis 」について、おそらく竜脚類の初期の原始的な種だと結論付けた。
化石をさらに研究することで、史上最大の草食動物の進化についての理解を深めることが可能となる。欧州で発見された種は、アジア、北アメリカ、さらにはアフリカで発見された種との類似性を示している。学者たちによると、このような結果は、これらの大陸間に動物相の分散期が存在したことを物語っている。
これより先、2頭の動物が組み合わさった形で発見された1億2500万年前の珍しい化石について、研究者らは、2頭の動物は白亜紀に生息していた肉食の哺乳類と草食の恐竜であり、格闘した状態で化石となったことを明らかにした。
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