米国務長官、ハマスの作戦への非難を呼びかけるもアラブ諸国外相らを説得できず

アントニー・ブリンケン米国務長官は、イスラエルと和平協定を結んでいるアラブ諸国の外相と電話で会談し、パレスチナのハマスによるイスラエルへの作戦を非難するよう求めた。しかし、外相らはそれを拒否したという。米ニュースサイト「アクシオス(Axios)」が米政府関係者の話を引用して報じた。
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「ブリンケン氏はイスラエルと和平協定を結んでいるアラブ諸国の外相数人と話し、ハマスの侵攻を非難するよう求めた」
しかしながら、アラブ諸国の外相らはハマスの侵攻を非難するよう求めたブリンケン氏の要請に応じなかったと同サイトは強調している。
アクシオスの報道によると、ブリンケン氏はサウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハン外相とも電話会談を行った。その後、ファイサル・ビン・ファルハン外相は声明の中で、サウジアラビアは民間人を標的にした攻撃は拒否するが、ハマスの攻撃は非難しないと述べた。
イスラエル・パレスチナの紛争激化
【図説】 紛争激化 どの国がイスラエル、あるいはパレスチナへの支持を表明したか

イスラエル・パレスチナ紛争の激化

10月7日午前、パレスチナ・ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスは、イスラエルに対する未曽有の大規模ミサイル攻撃を開始した。イスラエル側は3000発を超えるミサイルが撃ち込まれたとしている。その後、ハマスはイスラエル南部に越境攻撃している。
パレスチナのイスラム組織「ハマス」は10月7日、イスラエルに対して「アルアクサの洪水作戦」開始を宣言。これに対し、イスラエル国防軍は「鉄の剣」作戦を発動してハマスの攻撃に対抗。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は国民に向けた演説の中で、国家は戦争状態にあると表明した。人口密集地域からハマス戦闘員を排除するよう命じ、予備役の広範な動員を命じた。
イスラエル軍はガザ地区への空爆を開始。ガザ地区では空爆により413人が死亡し、約2300人が負傷したと主張されている。
ロシアのミハイル・ボグダノフ外務次官はスプートニク通信に対し、ロシアはイスラエルおよびパレスチナに対し、停戦し交渉の席に戻るよう求めていると語った。
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